ニュース 水道水の電導度は?. トピックに関する記事 – 水道水の電気伝導度の基準は?
水の中の不純物を取り除き、水が純粋なH2Oになればなるほどイオンは少なくなり、電気伝導率は小さくなります。 一般的な水道水・市水の電気伝導率は100μS/cm以上、純水は1μS/cm以下です。自然界における水の一般的な電気伝導度は、雨水で 5~50μS/cm、河川水で 30~400μS/cm、地下水で 30 ~500μS/cm、海水では 20,000~50,000μS/cm 位の値 を示します(図-2)。「 水のイオン含有量と電気伝導度 」
水道水は電気を通しますが、これは水道水の中にイオンが含まれているからです。 このイオンは電解質と呼ばれ、電気を通しやすくしています。 水中に電解質であるイオンの含有量が多ければ多いほど(=イオン濃度が高いほど)、電気を通しやすくなります。
純水は電気を通しますか?純水の純度を表す指標は、電気の流れやすさ(μS/cm)か、流れにくさ(MΩ・cm)で表されます。 映画などで電気が水を伝って感電するシーンなど観たことがあるかもしれませんが、純粋なH2O(理論純水)は電気を通しません。 電気を通すのは水の中に含まれる不純物なのんです。
雨水の電気伝導度は?
電気伝導率は、水道水がほぼ120μS/㎝以上あるのに対し、雨水はほとんどが100μS/㎝未満という結果でした(図1参照)。 これは、雨水の方が水に溶けている物質が少ないということで、蒸留水に近い水質だということです。水の場合、大気圧(1気圧=1.0×105Pa)での蒸気圧が100℃であるため、100℃で沸騰してお湯はそれ以上の温度になりません。 これに対し、富士山頂での大気圧は約0.6気圧なので100℃より低温で沸騰し、圧力鍋は2気圧で蒸気が噴き出す仕組みになっているので120℃のお湯になってようやく沸騰します。
水道水の電気抵抗は?
抵抗値 | 体積抵抗率 | |
---|---|---|
1. 水道水 | 1.3×104 Ω | 5×103 Ω・cm |
2. 純水 | 1.5×106 Ω | 6×105 Ω・cm |
3. スポーツ飲料 | 1.0×104 Ω | 4×103 Ω・cm |
水道水はミネラル分などを含んでいるため電気を通し、電気分解が進み電極棒が溶け出して沈殿物ができます。 しかし、純水器を通した水はミネラル分などを除去しているので電気を通しにくく、電気分解が進まないため、沈殿物ができません。
H2Oは電気を通さないのはなぜですか?
一般的に水は電気を通しやすいというイメージがありますが、実は純粋な水は電気を通しにくいのです。 電気を通すにはイオンが必要です。 例えば水道水中には多くのイオンが存在しているため、それらを介して電気を通しやすくなっています。 一方、純水はイオンが少ないため電気を通しにくくなっています。水道水はミネラル分などを含んでいるため電気を通し、電気分解が進み電極棒が溶け出して沈殿物ができます。 しかし、純水器を通した水はミネラル分などを除去しているので電気を通しにくく、電気分解が進まないため、沈殿物ができません。水質は電気の通りやすさ(電気伝導率)で表され、水道水は10~20mS/m(ミリジーメンスパーメートル)、純水は0.05~1mS/mです。 1mS/mの純水とは、1Lの水に、わずか0.1mgの食塩が混ざった程度の不純物の少ない水です。
水道水や雨水、池や川の水などは多少でも電気を通します。 これは水の中に溶け込んでいるミネラルや不純物が、電気を流す助けをしているからです。 電子機器に水がつくと、電子回路の流れてはいけないところに電気が流れてしまい、正常な動作ができなくなるのです。 水がついてしまったことにより起こるトラブルを図にまとめました。
電気伝導度が高いとどうなる?物質によって異なる電気伝導率
電気伝導率が高ければ、それだけ電気抵抗が少なくなるため、電化製品などの部品として採用されやすくなります。 そして、この電気伝導率は金属の種類によって数値が大きく異なる点が特徴です。 たとえば、銀や銅などが高い電気伝導率を誇る一方で、ステンレスやチタンは低い数値となっています。
水道水は煮沸してそのまま飲めますか?水道水は厳しい水質基準が設けられているため、基本的にそのまま飲んでも健康被害を受けることはほぼありません。 しかし、独特の塩素のにおいや、発がん性のあるトリハロメタンが気になる場合、煮沸で除去できます。 沸騰させた水は塩素のにおいがなくなる反面、雑菌が繁殖しやすくなります。
水道水は煮沸せずに飲めますか?
水道水は、沸騰させずに飲んでも安全です。
水道水に残った塩素が人体によくないと考える人もいますが、日本では健康に影響が生じない濃度の塩素を消毒に使っているので問題ありません。
種類 | 固有抵抗 (一般的な目安) | 備考 |
---|---|---|
水道水 | 5~10kΩ・cm | - |
井戸水 | 2~5kΩ・cm | - |
川水 | 5~15kΩ・cm | - |
雨水 | 15~25kΩ・cm | - |
電気を通さないのは中性の砂糖水とアルコール水溶液だけです。 中性の水溶液でも食塩水は例外で電気を通します。水に電気を流すと,水が電気分解されて,水素と酸素が生成します。 化学反応式であらわすと, 2H2O → H2 +O2 となります。 生成した水素は,燃焼する気体です。